ベトナム北部・サパの象徴「ファンシーパン山(Fansipan)」。
標高3,143メートル、インドシナ半島の屋根とも呼ばれ、サパ旅行では外せない人気スポットです。
今回は、私が10月上旬にファンシーパンを訪れ、ロープウェイで登頂したときの体験をまとめました。
現地の気候や所要時間、行って初めてわかった注意点など、これから行く方の参考になればと思います。
Contents
ファンシーパンとは?

- 標高:3,143m(ベトナム・ラオス・カンボジアで最も高い山)
- 所在地:ラオカイ省 サパ近郊
- 登山方法:モノレール+ケーブルカー+階段 or トラム
- 所要時間:モノレール+ケーブルカー+トラムで片道約45分
以前は登山に1〜2日を要したそうですが、現在はSun World社のケーブルカーが整備され、観光客でも気軽に山頂に立つことができます。
チケット購入とアクセス
ファンシーパン行きのモノレール・ケーブルカー・トラムは、すべてSun World Fansipan Legendが運営しています。
モノレールはサパステーションから出発し、ケーブルカー駅に接続。さらに山頂手前でトラムに乗り換えることで、ほぼ歩かずに山頂までたどり着けます。
チケットの買い方
- 現地窓口で購入(カード可)
- オンライン(Sun World公式サイト)で事前購入
- 料金:往復トラム+ケーブルカーで約900,000ドン前後(時期により変動)
私はKlookで事前購入しました。
バウチャーをスマホで提示するだけでそのまま乗車でき、現地でチケットに交換する必要もなくスムーズでした。
モノレール

モノレールの乗車時間は約10分。
運行は午後3時ごろまでなので、時間に余裕を持ってスケジュールを立てるのがおすすめです。
ケーブルカー

ケーブルカーは全長6,292メートル。乗り込むとすぐにサパの町並みが遠ざかり、棚田や雲海が眼下に広がります。
標高が上がるにつれて、まるで雲の中を進むような感覚。
揺れは人が移動したとき以外ほとんどなく、安定した乗り心地でした。
ケーブルカーを降りた瞬間、空気が一気に冷たくなります。
サパ中心部より体感で10度以上寒い印象です。
トラム駅に向かう途中には、寺院や大仏像が立ち並び、霧がかかるととても幻想的な雰囲気に。
まるでジブリ映画の世界のようでした。
山頂エリアの様子と雰囲気

山頂まではさらに600段近い階段を登るか、トラムを利用します。
私は体力温存のため、往復ともトラムを利用しました。
山頂に到着すると、運が良ければ雲が切れてラオカイの山々と青空が一望できます。
残念ながら、私が訪れた日は雲に包まれて真っ白でしたが、それはそれで神秘的な体験でした。
登ってわかった注意点
1. 景色は天気次第
私が訪れたのは午後4時頃。
山頂は完全に雲の中で、景色を眺めることはできませんでした。
昼前後の時間帯が、晴れる確率が高いそうです。
2. 防寒対策は必須
標高3,000mを超えると気温が急激に下がります。
サパが20度でも山頂は10度前後。
私はダウンを着てちょうど良いくらいでした。
3. 高山特有の息苦しさ
階段を登らなくても、標高が高いため軽い息苦しさを感じます。
体力に自信のある方でも、無理をせずペースを落として動くのが大切です。
4. 意外と時間がかかる
すべての乗り物を使っても、往復で約2時間。
写真を撮ったり売店を見たりすると、合計3時間前後は見ておいた方が安心です。
まとめ:サパ旅行で一度は訪れたい絶景スポット

ファンシーパンは、サパ旅行の中でも最も印象に残る体験でした。
ケーブルカーから見た雲の切れ間の景色は本当に美しく、乗車駅にある庭園も霧に包まれて幻想的。
晴れていても、霧に包まれていても、どちらにも違った魅力があります。
サパを訪れるなら、ぜひファンシーパン登頂を旅程に加えてみてください。
